米ニューヨーク州、コロナ対策の規制を緩和 70%がワクチン接種

新型コロナワクチンを接種する人=13日、米ニューヨーク市のブロンクス地区/Tayfun Coskun/Anadolu Agency/Getty Images

2021.06.16 Wed posted at 10:54 JST

(CNN) 米東部ニューヨーク州は15日、新型コロナウイルスの感染抑止に向けた措置の大部分を解除した。米国ではカリフォルニア州でも同日、新型コロナウイルスの感染防止に向けた規制の多くが解除されており、米国でも最大規模の人口を擁する2州が経済活動の再開を始めた。

ニューヨーク州のクオモ知事は、「重要な日だ。我々はこれに値する。なぜならば、長い長い道のりだったからだ。我々は今、我々の知っている日常に戻れる」と語った。

ニューヨーク州の人々の少なくとも70%が少なくとも1度ワクチン接種を受けたことから、新型コロナウイルス対策の大部分が解除される。

カリフォルニア州でも大部分の施設で入場制限が解除されたほか、ワクチン接種をした人は社会的距離の確保やマスク着用の義務付けが免除される。

カリフォルニア州とニューヨーク州の新型コロナウイルスによる死者数はそれぞれ6万3000人超と5万3500人規模となっており、米国でも死者数が多い州となっている。米国では15日、新型コロナウイルスによる死者数が60万人を超えた。

米ニューヨーク州の人々の70%以上がワクチン接種を少なくとも1度受けている

クオモ知事によれば、ニューヨーク州は一時、新型コロナウイルスの陽性率が48.16%と世界で最も高い水準だった。ジョンズ・ホプキンス大学によれば、ニューヨーク州の陽性率は0.40%と米国で最も低い水準にまで減少した。

ニューヨーク州全体で、集会や人数制限、社会的距離の確保、清掃・消毒の手順、接触者の追跡といった措置が解除される。

マスクの着用義務については、幼稚園に入る前の子どもがいる施設や公共交通機関、医療施設などでは引き続き求められる。

クオモ知事によれば、エンパイア・ステート・ビルディングなど州の保有するすべての施設で15日夜は青と金のライトアップが行われる。現地時間午後9時15分には花火も打ち上げられるという。

クオモ知事はまた、注目すべき変異株について言及し、引き続き警戒を呼び掛けた。

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