(CNN) サッカー欧州選手権が行われているドイツ・ミュンヘンのアリアンツ・アレーナで15日、ドイツ対フランスの試合開始直前に環境保護団体グリーンピースの活動家がパラシュートでフィールドに降下した。欧州サッカー連盟(UEFA)によると、この影響で数人が負傷して病院に運ばれた。
ピッチに侵入した黄色いパラシュートには「KICK OUT OIL(オイルを蹴り出せ)」「GREENPEACE(グリーンピース)」の文字が入っていた。
SNSではこの時の様子をとらえた映像が出回った。パラシュートは頭上のカメラを支えるケーブルに衝突し、バランスを崩したようだった。
UEFAはCNNに声明を寄せ、会場にいた数人が負傷して入院したと説明。「大勢の人に重大な影響を及ぼす可能性もあった」「司法当局が必要な措置を講じる」としている。
試合を中継していた英放送局のITVは、競技場に着地した活動家が警備員に連行される様子を映している。小さながれきがフランスのディディエ・デシャン監督に当たりそうになる場面もとらえていた。
グリーンピースのドイツ支部はツイッターへの投稿で「この抗議運動には試合を妨害する意図も、人にけがをさせる意図もなかった」と釈明、「技術的な不具合のため、強制的な緊急着陸が危険にさらされ、結果として1人が負傷したようだ」として謝罪した。
試合は予定通りに行われ、フランスがドイツを1対0で下した。