中国、火星の新たな画像を公開 探査車「祝融」が撮影

火星の表面を探索する探査車「祝融」(中央)/CNSA

2021.06.12 Sat posted at 11:55 JST

(CNN) 中国は11日、探査車「祝融」が撮影した火星表面の画像を公開した。国営メディアはこれを、ミッションの「完全な成功」の印として称賛している。

祝融は中国神話の火の神にちなんで名付けられた探査車で、先月15日に火星のユートピア平原地域に着陸した。これにより、中国は米国に次ぎ火星に探査車を着陸させた国となった。

祝融が火星の最初の画像を送信してきたのは先月、着陸から数日後のことだった。この時の写真には、展開されたランプ(傾斜路)や火星の平らな地表が写っていた。

今回の新たな写真には、着陸エリアの360度パノラマが含まれる。国営新華社通信によると、これは祝融が着陸から移動開始までの時間に撮った多数の写真をつなぎ合わせたものだという。別の写真には飛び散った岩や円形のクレーター、遠方の砂丘も見える。

着陸機に中国旗が掲げられている

3枚目の写真では、着陸機に掲げられた中国旗を撮影。祝融は無線カメラを使った自撮りも行い、展開した太陽光パネルや、機器に描かれた小さな中国旗を捉えている。

祝融は太陽光で駆動する6輪車で、設計寿命は3カ月となる。その間に、火星表面に残された古代の生命の痕跡や証拠を探す見通しだ。

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