海岸に漂着した乳児の遺体、身元が判明 英仏海峡でボート転覆、一家全員が死亡 ノルウェー

英仏海峡横断中に行方不明となっていた当時1歳半のアーティン・イランネジャドちゃん/Bruno Libbrecht/Allemaal Mensen/Handout via Reuters

2021.06.08 Tue posted at 12:55 JST

(CNN) ノルウェーの警察は7日、同国のカルモイ島に今年に入って漂着した乳児の遺体の身元が判明したと発表した。当時1歳半だったイラン出身のアーティン・イランネジャドちゃんは、2020年10月、一家で英仏海峡を横断しようとしたが、ボートが転覆して行方不明になっていた。

ノルウェーのサウスウエスタン警察の発表によると、一家を乗せたボートは昨年10月27日にフランス沖で転覆し、アーティンちゃんが行方不明になった。両親と2人のきょうだいは死亡した。ボートは一家を含む19人を乗せて英国を目指していた。

カルモイ島に漂着した乳児については、現地で乳児の行方不明者の届け出がなく、警察への問い合わせもなかった。乳児が着ていた青いオーバーオールがノルウェーのブランドではなかったことから、警察は地元の住民ではないと判断。オスロ大学で鑑定した結果、乳児のDNAが、ノルウェーに住む親類のDNAと一致した。


アーティンちゃんが身に着けていた青いオーバーオールの写真/Norwegian Police/Handout via Reuters

人権団体によると、アーティンちゃんの一家はイランのクルド人だった。

英首相府によると、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と英首相は7日、 主要7カ国(G7)首脳会議を前に、英仏海峡を横断する不法移民の問題について話し合った。

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