ガラガラヘビは航空機のタイヤが好き、作業員は「ほうきの柄」で対抗

待機する機体にはそれぞれに「車輪たたき」があるという/Qantas

2021.06.04 Fri posted at 14:30 JST

(CNN) 新型コロナウイルスの流行で世界中で数千機が地上で待機している。その多くは機体の保管に理想的な暑くて乾燥した砂漠に移されている。

だが、メンテナンスの作業員はそこで招かれざる、時には死を招く恐れもある生物が潜んでいることに気づいた。ガラガラヘビだ。

オーストラリアのカンタス航空の作業員は、巨大なA380の機体が駐機する米カリフォルニア州モハベ砂漠でこの毒蛇から身を守るため、シンプルだが効果的な対抗策に行き着いた。

ロサンゼルスを拠点とする同社の技術管理者ティム・ヘイウッド氏は「この地域は気性の荒いガラガラヘビで有名だ。温かいゴムのタイヤに丸まるのが大好きで、航空機の車輪やブレーキにいる」と語る。

米カリフォルニア州ビクタービルの飛行場に駐機するカンタス航空A380

「すべての機体にはそれぞれに『車輪たたき』(ほうきの柄を再利用したもの)が工具の一つとしてあり、航空機の登録名まで記されている」(ヘイウッド氏)

作業員は着陸装置の点検前に、機体の周りで足を踏み鳴らし、この道具で車輪をたたいて、寝ているヘビを追い払っているという。

「これまで数匹のガラガラヘビやサソリに遭遇してきた。車輪たたきは有効で、彼らは逃げていく」とヘイウッド氏は語る。

「これは保管中の機体のケアでのユニークな部分の一つで、昨年がどれだけ奇妙な年だったかの象徴でもある。運用中のA380が1日以上地上にいることはめったにない」

カンタス航空はロサンゼルスから車で約2時間のビクタービルに12機のA380を駐機していると伝えられている。

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