山火事で住民に避難命令、不審火か 米ロサンゼルス郡

トパンガ州立公園で発生した山火事の煙を撮影する男性=15日/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images

2021.05.17 Mon posted at 12:47 JST

(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルス郡で発生した山火事を受けて、トパンガ渓谷の周辺地域に避難命令が出されたことがわかった。同郡の消防局が明らかにした。

避難命令が出されたのは、ロサンゼルス市中心部の西約32キロの地域。消防局のツイッターによれば、16日午後までに約536ヘクタールが延焼したが、鎮火率は0%となっている。

ロサンゼルス市当局によれば、16日午前までに山火事の影響で約1000人が自宅から避難した。

消防局は15日夜、同局の地図で「4」と「6」と名付けられた作戦区域に対して避難指示が出たと明らかにしていた。

当局は16日午後、新たに避難警報を発令した。火事の燃え方によっては該当する地域の全住民は避難の準備が求められるとし、避難が求められた際に準備ができているように貴重品や医薬品などをまとめて車両に積むよう呼び掛けている。

消防のヘリコプターが消火作業を行う=15日

放水用のヘリコプターや消防士約300人が消火作業に当たっている。

曇天のため火事の発生している地域の上空を飛行することが難しく、消火作業も困難になっているという。

消防局によれば、出火原因に不審な点がみられるという。ロサンゼルス市の警察や保安官事務所が容疑者や出火原因の特定に向けて捜査を行っている。

消防局の放火捜査官はCNNに対し、この火災に関係する可能性のある被疑者1人に事情聴取を行っていると明らかにした。

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