米大動脈の鉄橋に構造的亀裂、修理の間全面封鎖 米テネシー州

米テネシー州のエルナンド・デ・ソト橋。修理にかかる期間は分かっていない/Joe Rondone/The Commercial Appeal/USA Today Network

2021.05.13 Thu posted at 13:05 JST

(CNN) 米国の交通の大動脈を担うテネシー州の鉄橋に構造的な亀裂が見つかり、緊急修理のため11日から全線が通行止めになった。

テネシー州運輸局の発表によると、同州メンフィスの州間高速道路40号線に架かるエルナンド・デ・ソト橋で11日に構造的な亀裂が見つかった。

亀裂はテネシー州と共同で同橋を管理するアーカンソー州運輸局が定期点検で発見し、直ちに橋を閉鎖した。


今回見つかったエルナンド・デ・ソト橋の亀裂/Tennessee DOT

亀裂の程度を詳しく調べて修理を行う間、橋は全面的に閉鎖される。

両州を往来する交通は、上下線とも川をはさんだ州間高速道路55号線へ迂回(うかい)させる。橋がどれくらいの期間閉鎖されるのかは分かっていない。当局は河川を往来する船舶の交通も封鎖した。

橋の全面閉鎖をうけ交通規制に対応するメンフィス警察

沿岸警備隊によると、この影響で船舶少なくとも24隻とはしけ346基がミシシッピ川下流で待機している。

CNN提携局のWHBQ―TVによると、エルナンド・デ・ソト橋は1日に5万台以上の車両が通行する。橋の修理とメンテナンスはテネシー州運輸局が、2年ごとの点検はアーカンソー州運輸局が担っている。

CNN提携局のWMC―TVによれば、同橋は「全米を移動する交通や貨物にとっての重要インフラ」で、6年がかりで建設され、1973年にテネシー、アーカンソー両州の知事が開通を宣言していた。

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