リズ・チェイニー米議員、下院共和党指導部のポスト解任 トランプ氏と対立

米共和党のリズ・チェイニー下院議員=11日、米首都ワシントンの連邦議会議事堂/Stefani Reynolds/The New York Times/Redux

2021.05.13 Thu posted at 11:21 JST

(CNN) 米下院共和党は12日、リズ・チェイニー下院議員を指導部のポストから解任することを決めた。チェイニー氏はここ数カ月、昨年の大統領選で自身が勝利したとするトランプ前大統領のうそを拒絶する姿勢を公にしていた。

解任の決定は非公開の発声投票で実施されたため、どの議員がチェイニー氏の支持あるいは反対に回ったのかの集計は行われない。後任にはエリス・ステファニク下院議員(ニューヨーク州選出)を充てる方針とみられている。

ステファニク氏はチェイニー氏に比べ投票行動の保守色が薄いが、トランプ氏の最も熱心な擁護者の1人として台頭してきた。

チェイニー氏は投票前の演説でトランプ氏や、選挙結果を覆そうとする同氏の試みを助けた他の共和党員を批判。今後は「党と国を保守主義の原則に立ち返らせるための闘い」を主導していくと表明した。

米共和党のリズ・チェイニー下院議員=11日、米首都ワシントンの連邦議会議事堂

さらに「トランプ氏が我々を後退させ、民主主義破壊の試みに我々を加担させるのを許してはならない」「その道の先には我々の破壊が待っている。我が国の破壊に至る可能性もある」と訴えた。

室内に居合わせた下院議員によれば、チェイニー氏がトランプ氏を批判すると、周囲からやじが浴びせられたという。

チェイニー氏は米議事堂襲撃事件をめぐる大統領弾劾(だんがい)決議案の採決で賛成に回った下院共和党議員10人のうちの1人だった。ただ、下院共和党は2月上旬に行った投票では、チェイニー氏のナンバー3留任を賛成多数で決定していた。

トランプ氏と対立のチェイニー米議員、下院共和党指導部のポスト解任

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