突然届いたアイス918本、4歳児が親のアカウントで勝手に注文 米

アイスキャンディーを楽しむノア君/Courtesy Jennifer Bryant

2021.05.10 Mon posted at 15:46 JST

(CNN) 米ニューヨーク州に住むノア・ルイズ君(4)は、アイスキャンディーとアニメキャラクターの「スポンジ・ボブ」が大好き。アマゾンのサイトで「スポンジ・ボブのアイス」を見つけ、母のアカウントから早速注文してしまった。

母ジェニファ・ブライアントさんは時々、ノア君のリモート学習に自分のパソコンを使わせていた。その日はジェニファさんが別室にいる時、ノア君がアマゾン・プライムのアカウントに入り込み、注文手続きをしたようだ。

今考えると、ノア君はその後「51」という数字を一日中繰り返していた。ノア君はASD(自閉症スペクトラム症)の診断を受けていて、普段から同じ言葉を繰り返すことが多く、ジェニファさんはあまり気にかけていなかったという。

ところがまもなく、アマゾンのアカウントを共有している近所の姉妹宅に「要冷凍」の大きな箱が3つも届いた。

中に入っていたのはスポンジ・ボブのアイスキャンディー51ケース、計918本で、代金は2619ドル(約28万5000円)。外部業者が扱う商品のため返品はできない。クレジットカード会社からの返金も難しそうだ。

重さ約31キロの大きな箱が3つ送られてきた

ジェニファさんはニューヨーク大学でソーシャルワークを学びながら3人の息子を育ててきたが、これでは今学期の学費が払えない。見かねた大学の友人が、アイス代の助けになればと、資金調達サイト「ゴーファンドミー」で寄付を呼び掛けた。

アイスは2日ですっかり溶けてしまったが、募金は24時間以内に代金の総額を突破。当初の目標をはるかに超えて、今も増え続けている。

ジェニファさんは、残った寄付金をノア君の療育に役立てる予定。自閉症がある子ども専門の教育を受けさせてあげたいと話している。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。