ニューヨーク(CNN Business) 英スコットランドの資産運用会社ベイリー・ギフォードは6日に提出した報告書で、米電気自動車大手テスラの株式を1100万株売却したことを明らかにした。同社はテスラの大株主。
今回の売却により、ベイリーによるテスラ株の持ち高は40%減少した。売却した株はテスラの発行済み(社外流通)株式の1.2%に相当する。
ベイリーは依然としてテスラ株の1.7%を保有しており、テスラの機関投資家の中で5番目の大株主となる。
ただ、今回の売却でベイリーは2四半期連続でテスラ株の持ち高を削減することになった。同社は昨年10~12月にも740万株を売却しており、昨年9月末以降、保有するテスラ株の半分以上を売った計算になる。
テスラ株売却の判断についてベイリーのコメントは得られていない。
売却の価格や時期は開示されていない。テスラ株は1月26日、終値ベースで過去最高となる883ドルを付けたものの、その後は25%超下落し、弱気市場入りした。年初来の下落幅も7%以上に上る。
ただ、テスラの株価は昨年1年間で743%上昇し、主要銘柄の中で突出したパフォーマンスを見せていた。現在、同社の市場価値は世界の6大自動車メーカーの合計を上回る。
今年1~3月期には過去最高となる利益を計上し、調整後利益が初めて大台の10億ドル(約1090億円)を上回った。