テスラ大株主の英運用会社、保有株を大量売却

充電されるテスラ車=4月26日、米​カリフォルニア州コーテマデラ/Justin Sullivan/Getty Images

2021.05.07 Fri posted at 13:30 JST

ニューヨーク(CNN Business) 英スコットランドの資産運用会社ベイリー・ギフォードは6日に提出した報告書で、米電気自動車大手テスラの株式を1100万株売却したことを明らかにした。同社はテスラの大株主。

今回の売却により、ベイリーによるテスラ株の持ち高は40%減少した。売却した株はテスラの発行済み(社外流通)株式の1.2%に相当する。

ベイリーは依然としてテスラ株の1.7%を保有しており、テスラの機関投資家の中で5番目の大株主となる。

ただ、今回の売却でベイリーは2四半期連続でテスラ株の持ち高を削減することになった。同社は昨年10~12月にも740万株を売却しており、昨年9月末以降、保有するテスラ株の半分以上を売った計算になる。

ベイリー・ギフォードによるテスラ株の持ち高は40%減少した

テスラ株売却の判断についてベイリーのコメントは得られていない。

売却の価格や時期は開示されていない。テスラ株は1月26日、終値ベースで過去最高となる883ドルを付けたものの、その後は25%超下落し、弱気市場入りした。年初来の下落幅も7%以上に上る。

ただ、テスラの株価は昨年1年間で743%上昇し、主要銘柄の中で突出したパフォーマンスを見せていた。現在、同社の市場価値は世界の6大自動車メーカーの合計を上回る。

今年1~3月期には過去最高となる利益を計上し、調整後利益が初めて大台の10億ドル(約1090億円)を上回った。

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