大坂なおみ、「ローレウス世界スポーツ賞」を受賞 抗議活動も評価

大坂なおみ選手は2020年の全米オープンで、人種差別などで犠牲となった人々の名前を記したマスクを着用した/Al Bello/Getty Images

2021.05.07 Fri posted at 10:05 JST

(CNN) 女子テニスの大坂なおみ選手(23)が、「スポーツのオスカー」とも呼ばれるローレウス世界スポーツ賞で年間最優秀女子選手賞に選ばれた。

大坂選手は昨年、全米オープンを制したが、授賞理由はコート上での成功だけではなかった。

全米オープンの大会中、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」運動が高まりを見せていた時期に、大坂選手は1試合ごとに違うマスクを着用。それぞれにマスクには、警察や人種差別絡みの暴力の犠牲になったとされる黒人の名前が書かれていた。

大坂選手は受賞のコメントで、自身の「ロールモデル」の多くが獲得してきた同賞を受賞できるのは「大きな意味」があることだと説明。

大坂選手は受賞を受け「できればもっと良い人間になりたい」と語った

コート上で政治的な行動を取る理由については、「声を上げることが重要だと思う。私は自分の気持ちを抑えることが多く、周囲からどう思われるか心配になるが、発言の場があるならそれを活用することが非常に重要だ」と述べた。

そのうえで「今後の主な希望としては、できるだけ多くの人の助けになったり影響を与えたりしたい。そしてできれば、もっと良い人間になりたい」と力を込めた。

ローレウス世界スポーツ賞は例年、きらびやかな豪華イベントとなるが、今年は新型コロナウイルス禍の影響でオンラインで行われた。

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