(CNN) 全米50州のうち3州で成人の7割以上が少なくとも1回の新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませたことが5日わかった。連邦政府のデータで明らかになった。バイデン米政権は独立記念日にあたる7月4日までに成人の7割が少なくとも1度のワクチン接種を終えることを目標に掲げており、3州がこの目標に到達した形だ。
7割接種の目標に達したのはニューハンプシャー、マサチューセッツ、バーモントの各州。成人の3分の2以上が少なくとも1度のワクチン接種を終えた州はコネティカット、メーン、ハワイの3州。
しかし、ワクチン接種へのためらいが一部の州では目標到達を難しくさせるかもしれない。
国勢調査局の調査によれば、ワイオミング州では4分の1以上の成人が新型コロナウイルスワクチンについて「絶対に接種しない」もしくは「おそらく接種しない」と回答した。
モンタナ、ノースダコタ、ケンタッキー、オハイオの4州でも20%以上の成人が同様の回答をした。
「わからない」と答えた人も含めると、ワイオミング、ノースダコタ、モンタナでは成人の3割以上がワクチン接種にためらいを見せている。
米疾病対策センター(CDC)のデータによれば、ワイオミング州で少なくとも1度ワクチンを接種した成人の割合は45%未満。ミシシッピ、アラバマ、ルイジアナ、テネシー、ウェストバージニアの5州でも同様の水準となっている。
米国ではワクチンの接種率が減少している。4月半ばの週は1日当たりの接種数は平均338万回だったが、現在の7日平均の接種数は1日あたり219万回となっている。
バイデン氏、ワクチン接種「7月4日までに成人7割に」 目標発表