国内便の飛行中に州の規制変更、到着した乗客に14日間の隔離命令 豪

ブリスベン空港に駐機中のヴァージン・オーストラリア航空機=4月21日/Jono Searle/Getty Images

2021.04.29 Thu posted at 19:39 JST

(CNN) オーストラリアで西海岸のパースと東海岸のブリスベンを結ぶ国内便の飛行中に州の新型コロナ対策規制が変更され、ブリスベンに到着した乗客がホテルに隔離される羽目になった。

23日に規制変更が発表された時、ヴァージン・オーストラリア航空のVA469便は上空を飛行中だった。

パースがある西オーストラリア州はパースとピール地域で3日間のロックダウン(都市封鎖)を発表。一方でブリスベンがあるクイーンズランド州は、西オーストラリア州から到着した人全員を14日間の隔離対象にすると発表した。

日付が変わる前にブリスベンに到着予定だったVA469便にとって、この変更は問題にならないはずだった。

ところがCNN提携局の9ニュースによると、パースで機械系統のトラブルが発生して出発が5時間以上遅れ、ブリスベンに到着したのは24日午前1時を過ぎていた。

州の規制の変更により、VA469便の乗客はブリスベン到着から14日間、ホテルで隔離する必要があると告げられる羽目になった

到着した乗客は、14日間の隔離期間中、ホテルの1室で過ごさなければならないと告げられた。

クイーンズランド州政府は、乗客の隔離に伴う費用は負担すると発表したが、結局、隔離期間は3日で済んだ。

パースでの感染者は3人で食い止められたため、クイーンズランド州は予定を前倒しして規制を解除した。乗客たちは27日、新型コロナウイルス検査の陰性を条件として、ホテルを出ることが認められた。

ヴァージン航空は電子メールでCNNの取材に応じ、「今回の変更について出発前に知らされていれば、同便の出発を遅らせて乗客がパースにとどまる選択肢も提示できていた」としている。

オーストラリアは早くから国境を閉鎖したおかげで、新型コロナの症例数は28日までの累計で3万人未満、死者は910人にとどまっている。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。