父親の遺灰を入れたボール、ボウリングでパーフェクト達成 米男性

米国の男性が亡き父の遺灰を入れたボールでボウリングのパーフェクトを達成した/Courtesy John Hinkle

2021.04.28 Wed posted at 18:10 JST

(CNN) 米イリノイ州の男性がこのほど、父親の遺灰を納めたボールをつかってボウリングでパーフェクトを達成する出来事があった。

イリノイ州ピオリア在住のジョン・ヒンクル・ジュニアさん(38)は父親のジョン・ヒンクル・シニアさんをしのんで、父親の遺灰を納めたボールでプレーし、300点を獲得した。

ヒンクルさんはボウリング一家の出で、双子のジョーさんとともに4歳からボウリングを始めた。両親もボウリングをしていたという。

ヒンクルさんは4月12日、フェイスブックへの投稿で、「彼(ジョン・ヒンクル・シニア)は今まで一度もパーフェクトゲームをしたことがなかった、今までは」とつづった。

ヒンクルさんはCNNの取材に対し、一度パーフェクトゲームをしたことがあれば、2回目以降はずっと気楽に臨めると話した。以前に達成しているという自信があるからだ。ただ今回のゲームでは感情が高ぶっていたという。他にはない状況だったというのが理由だ。

ヒンクルさんは「震えていた。最後の何投かは目に涙を浮かべていた」と振り返った。

穴に遺灰を封入したボールはあと1つの大会で使用した後、引退させるという

ヒンクルさんの父親が2016年に死去したときに、ボウリングをやめることを考えたという。母親も2014年に死去しており、振り返ったときに両親の姿を見られないことで、ボウリングを続けるのが難しかったという。

父親の遺灰をボールに納めようと考えたのは2017年。しかし、そうしたことを喜んでやってくれる人を見つけるのに1年以上かかった。

ヒンクルさんが依頼した人の多くはやり方が分からなかったり、ボールがだめになることを懸念したりしていた。

幸運なことに、幼馴染(おさななじ)みがプロショップを開店し、仕事を引き受けてくれた。1度目の挑戦で遺灰をボールの親指の穴に封入したという。

遺灰入りボールでパーフェクト達成 米男性

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。