(CNN) 米イリノイ州の男性がこのほど、父親の遺灰を納めたボールをつかってボウリングでパーフェクトを達成する出来事があった。
イリノイ州ピオリア在住のジョン・ヒンクル・ジュニアさん(38)は父親のジョン・ヒンクル・シニアさんをしのんで、父親の遺灰を納めたボールでプレーし、300点を獲得した。
ヒンクルさんはボウリング一家の出で、双子のジョーさんとともに4歳からボウリングを始めた。両親もボウリングをしていたという。
ヒンクルさんは4月12日、フェイスブックへの投稿で、「彼(ジョン・ヒンクル・シニア)は今まで一度もパーフェクトゲームをしたことがなかった、今までは」とつづった。
ヒンクルさんはCNNの取材に対し、一度パーフェクトゲームをしたことがあれば、2回目以降はずっと気楽に臨めると話した。以前に達成しているという自信があるからだ。ただ今回のゲームでは感情が高ぶっていたという。他にはない状況だったというのが理由だ。
ヒンクルさんは「震えていた。最後の何投かは目に涙を浮かべていた」と振り返った。
ヒンクルさんの父親が2016年に死去したときに、ボウリングをやめることを考えたという。母親も2014年に死去しており、振り返ったときに両親の姿を見られないことで、ボウリングを続けるのが難しかったという。
父親の遺灰をボールに納めようと考えたのは2017年。しかし、そうしたことを喜んでやってくれる人を見つけるのに1年以上かかった。
ヒンクルさんが依頼した人の多くはやり方が分からなかったり、ボールがだめになることを懸念したりしていた。
幸運なことに、幼馴染(おさななじ)みがプロショップを開店し、仕事を引き受けてくれた。1度目の挑戦で遺灰をボールの親指の穴に封入したという。
遺灰入りボールでパーフェクト達成 米男性