けんかで発砲、4人死傷 若手記者は自宅を突き抜けた銃弾で死亡 カンザスシティーで相次ぐ銃の悲劇

米カンザスシティーで銃撃事件が相次ぎ複数の死者が出た/Google Maps

2021.04.27 Tue posted at 13:15 JST

(CNN) 米ミズーリ州カンザスシティーで銃弾による犠牲者が相次いでいる。繁華街で起きた銃撃事件では男性1人が死亡、3人が負傷。ラジオ局の若手女性記者は、自宅を突き抜けた銃弾を浴びて命を落とした。

警察によると、25日午後10時ごろ、歴史地区の繁華街で発砲の通報があり、駆け付けた警察が銃で撃たれた4人を発見。このうち男性1人は搬送先の病院で死亡が確認された。残る3人は近くの病院に運ばれたが、命に別条はないという。

警察は、「けんかか口論」が発端で銃撃事件に発展したとみている。容疑者は特定しておらず、2万5000ドル(約270万円)の賞金をかけて容疑者逮捕につながる情報の提供を呼びかけている。

市内で発生した別の銃暴力事件では、駆け出しの若手記者が命を落とし、住民が衝撃を受けている。

公共放送KCURラジオのインターン記者だったアビバ・オケソンハバーマンさん(24)は、市内の自宅で銃弾に当たり、搬送先の病院で死亡した。

25日に死亡が確認されたアビバ・オケソンハバーマンさん

同局によると、オケソンハバーマンさんは、集合住宅の1階にある自宅の窓を突き抜けてきた銃弾に当たったとみられる。

警察によると、23日に安否確認のため自宅を訪れた警官が、銃で撃たれたと思われる傷を負ったオケソンハバーマンさんを発見した。同僚は1日中メッセージを送り続けても返事がなかったことを不審に思い、安否を確認しようとしていた。

オケソンハバーマンさんは重体の状態で病院に搬送され、同局が家族を通じて25日に死亡を確認した。臓器提供を希望していたため、臓器が摘出されるまで生命維持装置を装着されていたという。

オケソンハバーマンさんは5月からカンザス・ニュース・サービスに就職する予定だった。

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