ニューヨーク(CNN) 2017年にニューヨーク市地下鉄の駅で発生した爆破テロ事件の裁判で、連邦地裁は22日、被告の男に終身刑を言い渡した。
バングラデシュ人のアカエド・ウラー被告(31)は17年12月11日朝のラッシュアワーに、地下の連絡通路で身に着けていた爆弾を爆発させた。6人が負傷し、被告自身も両手と腹部にけがを負った。
この通路はマンハッタンのポート・オーソリティー・バス・ターミナルの地下で地下鉄2路線を結び、1日22万人が利用する。
ウラー被告は18年、1週間に及ぶ公判を経て6つの罪状で有罪を宣告された。今回、大量破壊兵器の使用を含む2つの罪状で、最高刑の終身刑を言い渡された。
事件の直前、被告はフェイスブックに「トランプ、おまえは国を守れなかった」と投稿。さらに過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のスローガンも投稿し、ISISの代わりに攻撃を実行したとISISに伝える目的があったと訴状に記されている。
当局によると、爆弾はバッテリーとワイヤ、くぎ、クリスマスツリーの電球から作られていた。
マンハッタン連邦地検のオードリー・ストラウス検事は「動機は明確で、米国に対する根深い思想的な憎しみを抱いていた」「テロのような卑劣な行為は、我々の自由と民主主義という核心的価値を守るという法執行当局の揺るぎない決意に阻まれることが終身刑の宣告で示された」と語った。