ギリシャ、入国時の隔離義務を解除 ワクチン接種と陰性証明が条件

ギリシャがワクチン接種や陰性証明を条件に、国外からの旅行者の隔離義務を免除する/ARIS MESSINIS/AFP via Getty Images

2021.04.20 Tue posted at 21:30 JST

(CNN) ギリシャ当局は19日、欧州や英国、米国などから訪れる旅行者について、新型コロナワクチンの接種や陰性の検査結果を条件に隔離義務を免除する措置を導入した。感染拡大以前の日常に戻る「小さな一歩」だとしている。

隔離義務を免除された旅行者はホテルへの宿泊を認められるが、その後は地元の人々と同様の規制の対象になる。つまりレストランやバーは持ち帰りのメニュー以外利用することができない。

ギリシャが米国からの旅行者を受け入れるのは昨年3月以来。この時ギリシャは新型コロナの感染拡大が始まってから最初のロックダウン(都市封鎖)に踏み切っていた。

今回の措置で同国は欧州主要国の中でサマーシーズンに向けて国境を再び開いた最初の国の一つとなった。

隔離なしで入国できるようになるのは欧州連合(EU)加盟国、英国、米国、イスラエル、セルビア、アラブ首長国連邦(UAE)などからの旅行者で、ワクチン接種済みか到着の72時間前までにPCR検査で陰性反応が出た人々だ。

エーゲ海のアンドロス島にあるビーチ

当局によれば入国地点では抜き打ち検査も実施し、ここで陽性が判明した場合は隔離用のホテルに一定期間滞在してもらうという。マスクの着用や社会的距離の確保といった感染対策は引き続き行うものとする。

テオハリス観光相は、今回の措置が徐々に国を開くプロセスの端緒になると説明。観光客の全面的な受け入れ開始は来月14日の予定で、向こう数週間で種々の調整作業を行う見通しだという。

アテネやテッサロニキといった都市に加え、現在はロードス島やクレタ島などの著名な観光地も各国からの直行便が再開している。

観光業はギリシャの国内総生産(GDP)の2割を占め、推計で国内の労働人口の25%に相当する100万人超が従事している。

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