スケートボードで4000キロ 豪東海岸を走破

豪州メルボルンからケアンズまで約4000キロをスケートボードで北上したドルーリーさん/Courtesy Gordy Aboard

2021.04.15 Thu posted at 09:33 JST

(CNN) オーストラリアの東海岸をスケートボードで北上し続けた男性が、数カ月かけて目的地のケアンズに到着した。

豪南東部ニューサウスウェールズ州にある鉱山の町、ブロークンヒルに住むトム・ドルーリーさん(28)は昨年末、東海岸南端のメルボルンをスケートボードで出発した。

パンデミックで家にこもる生活から抜け出そうとスケートボードで遠出を繰り返すうち、海岸沿いを北上する冒険を思い立ったという。

3日後にはすっかり疲れて後悔を感じ始めたが、かつて働いたダイヤモンド鉱山での過酷な作業を思い出し、時間をかけて体を慣らすことにした。

高速道路沿いをトラックに追い越されながら、毎日50~100キロ進んだ。道中のメッセージでは「ボードから落ちたのが2回、ひどいすり傷3回、毒ヘビを踏みそうになったこと4回、警察との遭遇5回、熱中症になりかけたこと6回」と数え上げた。

ドルーリーさんはスケートボードの旅を「私にとってまったく新しい経験です」と語った

不審者として警察に通報されたこともある。放っておいてほしい時は募金への協力を頼むのがいい、そうすれば必ず離れて行くからと、対処法を披露する。

気温は平均33度前後だったが、中盤ではさらに厳しい暑さに見舞われた。それでも100キロの体重が減らなかったのは、走った後のビールのせいかもしれない。

東南アジアで唯一スケートパークがないというラオスにパークを建てるため、実際に募金を呼び掛けて目標額を達成した。世界各地のジャーナリストからインタビューも受けた。

この先再び挑戦するつもりはないという。世界にはもっと長距離を走破したスケーターがいて、ギネスブックに載ることもないだろう。

とはいえ、この旅が世界から注目を集め、一生消えることのない思い出になったことは確かだ。

豪男性、スケートボードで4000キロ走破

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。