軽く使われた返品シューズ、値引きして再販 米ナイキ

ナイキが返品された靴を値引きした価格で再販売する取り組みを進めている/Nike

2021.04.14 Wed posted at 19:03 JST

ニューヨーク(CNN) 米スポーツ用品大手のナイキは、返品された靴を値引きした価格で再販売する取り組みを進める。廃棄物の削減が狙いだ。

ナイキは12日、軽く履いた靴の返品を受け付け、きれいにして消毒し、特定の店舗で割引販売する取り組みを発表した。製造上の傷があり返品された靴も対象となる。

同社によると、現在は米国内の8店舗で返品シューズを販売している。4月末までにそれを15店舗に増やし、さらに年末までに数店舗増やす計画だ。

世界のスポーツウェアやファッション業界では近年、持続可能性への関心が高まっている。こうした産業は環境汚染を引き起こす主要な主体の一つとなっている。

有名ブランドは自社が気候を守る存在だとアピールしようと躍起だ。昨年はアディダスとオールバーズが機能性の高いスニーカーをカーボン・フットプリント(生み出される温室効果ガスの総量)を可能な限り減らして作る取り組みを始めた。

返品された靴は、きれいにして消毒して特定の店舗で割引販売する

ナイキは2025年までに温室効果ガスの7割削減を打ち出している。さらに、最終製品から出る廃棄物で修復や再利用、寄付ができるものを同時期に10倍増やす目標も掲げている。

12日発表の取り組みでは、購入後60日以内に返品された靴が磨き直されて店頭に並ぶ対象となる。再販に適していると判断されたら店舗に送られ、靴のタイプや状態に応じて割引価格を設定。店舗の特別なセクションに陳列される。再販に適していない場合は寄付されるか、靴としての利用が難しいものはリサイクル素材となる。

対象となるのは「ヴェイパーマックス」「エアマックス」「リアクト」など男性用、女性用の様々な靴。夏までには子ども用シューズも対象になる予定だ。

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