黒人男性射殺で3夜連続の抗議運動、デモ隊と警官隊が衝突 米ミネソタ州

「撃つな」と叫びながら講義する人々/Kerem Yucel/AFP/Getty Images

2021.04.14 Wed posted at 15:46 JST

(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリス郊外のブルックリンセンターで、黒人男性のダンテ・ライトさんが射殺された事件に抗議するデモが3夜連続で続き、多数の逮捕者が出ている。警察は13日、抗議運動を違法な集会に指定した。

13日午後の抗議運動は平和的に行われていたが、日が沈むとブルックリンセンター警察署前で暴動が発生。警察はデモ隊に対して催涙スプレーや閃光(せんこう)弾を使用し、デモ隊はデモ鎮圧装備姿の警官隊に向けて水ボトルなどを投げつけた。

同州法執行機関のツイッターによると、現地時間の午後10時にはブルックリンセンターとミネアポリス、セントポールに夜間外出禁止令が出された。この日のデモには数百人が集まり、ブルックリンセンター警察署前から米連邦捜査局(FBI)支部までデモ行進を行った。

ただ、同警察署が管轄する地区の住民に出された警報のスクリーンショットによれば、ブルックリンセンターの夜間外出禁止令はそれより早い時間に出されていた。公衆安全当局は何度も解散命令を出し、違法集会を宣言していた。

警察や州兵と対峙しながら両手を挙げる活動家

デモ隊は「ダンテ・ライトのために正義を」と書かれた横断幕を掲げてFBIの建物前のフェンスをよじ登っていた。ブルックリンセンターとミネアポリス、セントポールには州兵が配備された。

ミネアポリでは昨年、警官に取り押さえられた黒人男性のジョージ・フロイドさんが死亡する事件が起きたばかり。

今回の事件で新たな抗議運動が巻き起こり、ミネソタ州当局によると、12日夜には約40人が逮捕された。法執行機関は「ブルックリンセンター警察署付近で解散命令を無視した人たちを逮捕している。同地域から退去を」とツイートしている。

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