（ＣＮＮ） 米警察は１３日、２５年前の１９９６年に発生した大学生の失踪事件に関連して男２人を逮捕した。カリフォルニア州南部サンルイスオビスポ郡のイアン・パーキンソン保安官が記者会見で明らかにした。
パーキンソン保安官によると、失踪したクリスティン・スマートさんの遺体は見つかっていない。ただ当局はスマートさんにつながりがあるとみられる法医学上の物的証拠をつかんでいるという。
同保安官はまた、スマートさんの家族に同日連絡を取ったとしつつ「家族に対してはクリスティンさんを取り戻すまで何があっても捜査は止めないと約束している。どれほど時間がかかろうと、我々は約束を守る」と強調した。
２人の容疑者は現在サンルイスオビスポ刑務所に収容されている。オンライン上の受刑者の記録から確認できる。
このうち４４歳のポール・フローレス容疑者が殺人容疑で、父親で８０歳のルーベン・フローレス容疑者はその共犯の容疑で取り調べを受けている。後者には２５万ドルの保釈金が設定されている。
２人は１５日に出廷する予定。２人の弁護士はＣＮＮの電話取材に対し「訴訟中の事件」にはコメントしないと答えた。
記者会見するサンルイスオビスポ郡のイアン・パーキンソン保安官
スマートさんは９６年５月２５日に消息を絶った。警察によると最後に目撃されたのはカリフォルニア工科大学サンルイスオビスポ校の寮の近くで、パーティーから徒歩で帰宅した後だったという。警察はその後大規模な捜索を行ったが成果はなく、２００２年にスマートさんが死亡したと断定した。
当局は、上記の日に生前のスマートさんと会った最後の人物としてポール・フローレス容疑者に言及していた。
昨年、捜査員が同容疑者の自宅を捜索したところ「関心を引く事物」が見つかっていた。先月には父親のルーベン・フローレス容疑者の自宅も捜索されていた。