中国軍機25機、台湾の防空識別圏に進入

台湾の防空識別圏に進入したという中国軍のJ16戦闘機/Taiwan Defense Ministry

2021.04.13 Tue posted at 18:01 JST

香港(CNN) 中国の戦闘機25機が12日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したことがわかった。台湾国防部(国防省)が明らかにした。こうした活動の報告が昨年9月に定期的に始まって以降で最大規模の進入となった。

米国のブリンケン国務長官は11日、米国は台湾の防衛に関与するとの姿勢を示し、中国政府に警告していた。中国は台湾を自国の一部とみなしている。

台湾国防部によれば、進入した中国軍機はJ16戦闘機が14機、J10戦闘機が4機、H6K爆撃機が4機、対潜哨戒機2機、早期警戒管制機1機。

台湾側は戦闘機を緊急発進させたほか、ミサイル防衛システムの警戒態勢を敷き、無線を使って中国機に対してADIZの南西部の角に進入したことを伝えた。

台湾国防部が示した飛行航路によれば、中国軍機は中国本土から飛来し、台湾と東沙諸島の間で180度の方向転換をして中国本土に引き返した。

中国軍のH6K爆撃機

台湾は昨年9月から周辺に飛来する中国軍機の進入動向を定期的に報告している。今回の進入以前では3月26日に20機がADIZに進入したのが最大規模だった。

中国政府と、台湾の主要な支援国である米国との間で緊張が高まるなか、中国軍機はここ数週間、ほぼ毎日ADIZに進入している。

米国のブリンケン国務長官は11日、米NBCテレビの番組に出演し、米政府が台湾防衛を支援するとの姿勢を示した。ブリンケン長官は、中国政府の台湾を標的とした攻撃的な行動が増加していることについて懸念を表明した。

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