(CNN) 英ロンドンにあるバッキンガム宮殿の庭園がこの夏一般に開放され、入場者が自由に庭園内を散策できるようになる。エリザベス女王が同宮殿史上初めて自由な散策を認めた。王室の資産管理団体が8日、CNNに明らかにした。
バッキンガム宮殿はエリザベス女王の公邸で、庭園の広さは約15万8000平方メートル。7月から9月まで有料で一般に公開され、入場者が庭園内を散策したり芝生でピクニックを楽しんだりできるようになる。
庭園の一部はこれまでもガイド付きのバッキンガム宮殿ツアーに参加すれば見学が可能だったが、今回は入場できる範囲を大幅に拡大する。
園内には希少な動植物が生息し、サクラソウやブルーベルが咲き乱れ、ツバキやモクレン、ツツジなどが生い茂る。ロンドンではほとんど見られない希少な原生植物や、ビクトリア女王とアルバート公が植樹した記念樹もある。
現在の景観はバッキンガムハウスが宮殿になった1820年代に、国王ジョージ4世の指示で設計された。
ガイド付きの庭園ツアーでは、別荘やバラ園がある南西庭園も訪れる。
イングランドで新型コロナウイルス対策のロックダウン規制が緩和されたことを受け、ガイド付きツアーでは5月~9月の間、バッキンガム宮殿の内部も案内する。
夏の間はオンラインでも、バッキンガム宮殿やウインザー城、スコットランドにあるホリールードハウス宮殿の様子を生中継する。