(CNN) カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーン諸島でスフリエール山の噴火活動に変化が観測され、ラルフ・ゴンザルベス首相が8日、災害警報を発令した。
同国の国家緊急事態管理局(NEMO)によると、同国最大の島、セントビンセント島には噴火が差し迫った状態にあることを意味するレッドアラートが出された。
西インド諸島大学地震研究センター(UWI―SRC)によると、同島では十数地区の住民約6000~7000人に避難命令が出された。
セントビンセント島の観測所では現地時間の午前3時ごろ、火山性微動が観測され、続いて午後1時までに4回の微動が観測された。こうした地震の兆候は通常、地表近くでの溶岩や流体の動きに関連して発生する。
火山性微動の発生時には、観測所から蒸気の雲も目撃された。
スフリエール山は過去に1718年、1812年、1814年、1902~3年、1979年の5回、爆発的噴火が確認されている。
トリニダード・トバゴ国家安全保障省によると、同国のキース・ローリー首相はセントビンセント・グレナディーンのゴンザルベス首相と会談して支援を申し出た。
南米ベネズエラの外相はツイッターを通じ、人道支援やリスク専門家を派遣すると表明した。