2032年夏季五輪の南北共催案、IOCに送付 韓国ソウル

統一旗を掲げて女子アイスホッケーの試合で応援する北朝鮮のチアリーダー=2018年/Carl Court/Getty Images

2021.04.04 Sun posted at 17:10 JST

(CNN) 韓国の首都ソウル市はこのほど、2032年の夏季五輪を北朝鮮の首都平壌と共催する案を国際オリンピック委員会(IOC)に送付したと報道発表文で明らかにした。

朝鮮半島の統一化に向けた重要な分岐点になり得るとの期待感を示した。

IOCは最近、32年の夏季五輪についてはオーストラリアのブリスベン市を優先的な候補地にするとの調査結果を公表。これに対し韓国政府と同国のオリンピック委員会は「遺憾」を表明する声明を出していた。

IOCが32年の夏季五輪の開催地を正式発表する時期は不明。

握手をする韓国の文在寅大統領(右)と、北朝鮮の金正恩・総書記の実妹の金与正氏

韓国の統一省が2018年12月14日に出した報道発表文によると、南北朝鮮は32年の夏季五輪を共催するとの共同提案をIOCへ「近い将来」に送付することで合意していた。

一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は同国のオリンピック委員会が3月26日に会合を開いたと報道。ただ、32年五輪の立候補についての詳しい言及はなかった。

この報道では当局者の話を引用しながら、北朝鮮の運動選手は今後5年間にわたり威厳ある母国に名誉を加えるため国際的な競技でより多くのメダルを勝ち取るだろうとも主張した。

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