(CNN) 中国東部・山東省の金鉱で起きた爆発で、地下に2週間以上閉じ込められていた作業員のうち11人が救出された。中国国営メディアが伝えた。
爆発は山東省の棲霞市にある金鉱で今月10日に発生。閉じ込められた22人の救出作業が続いていた。
最初の1人は現地時間の24日午前11時13分ごろ救出された。国営新華社通信によると、極端に衰弱した状態だったといい、中国中央テレビ(CCTV)はこの男性が病院に搬送されたと伝えている。
続く10人は坑内のさらに深い場所から引き上げられた。CCTVによると、少なくとも1人は負傷していたが、けがの程度は分かっていない。
国営メディアによれば、作業員のうち1人は死亡したとみられている。
救助隊がドリルでがれきに穴を開ける作業を行う様子=1月20日/STR/AFP/Getty Images
新華社通信が先に当局者の話として伝えたところによると、救助隊は鉱山の一画を掘削して電話回線を敷設し、深さ600メートルの地点に閉じ込められた10人と連絡を取っていた。救出された中にこの10人が含まれているのかどうかは不明。
爆発は鉱山の入り口から約240メートルの地点で発生した。中国当局は21日の時点で、作業員を閉じ込めている70トンのがれきを貫通するには15日かかる可能性があると説明していた。
食料や医薬品、毛布などはシャフト経由で10人に届けられていた。新華社はこの10人について、身体的にも精神的にも良好な状態にあると伝えている。
まだ安否が確認できていない作業員については懸念が強まっている。閉じ込められていた作業員はレーザーポインターや拡声器を使って救助隊が行方不明になった同僚の居所を突き止めるのを助けようとしているが、これまで応答はないという。
救助隊も坑内の別の場所で呼吸や動きを検出しようとしたが、生命の兆候は確認できていない。