シンガポールのタンカー、「外部」からの攻撃で損傷 サウジの港に停泊中

サウジアラビア・ジッダの港に停泊していたタンカーが爆発した

2020.12.15 Tue posted at 16:15 JST

(CNN) サウジアラビア西部ジッダの港に停泊中のシンガポール船籍の石油タンカーが14日、「外的要因」による攻撃を受け、船上で爆発や火災が発生した。船を所有するハフニアが声明で発表した。

攻撃は現地時間の午前0時40分ごろにあり、船体に損傷を受けた。「外的要因」が何かは現時点で不明。

ハフニアによると、同船は荷下ろしの作業中だったが、船長がただちに全ての荷下ろしの作業を停止し、船上での緊急手続きを発動した。火災は船員が陸地の消防団やタグボートの助けを借りて消し止めたという。

船員22人は全員無事で、負傷者はいない。

ハフニアは「船から少し油が流出した可能性はあるが、船上の油のレベルは事故前と同じ水準を示していて流出は確認されていない」と述べた。

火災の再発を防ぐため、貨物スペースには冷却措置と不燃性のガスを充てんする作業が行われた。航行継続の前には船の安定性も検査を行う。

ハフニアは関連当局に通報し、船員や船体などの安全が確保されるように当局と協力していると述べた。

シンガポールを拠点とする同社は178隻の船を運航し、大手石油会社や化学メーカー、商社などに石油や石油製品の運輸サービスを提供している。

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