(CNN) 11月の米大統領選に向けて、共和・民主両党の副大統領候補による討論会が7日、開催される。共和党のペンス副大統領と民主党のハリス上院議員は12フィート(約365センチ)の間隔をあけて登壇する。副大統領候補による討論会は今回のみ。
トランプ大統領が新型コロナウイルス陽性となり今後の大統領候補討論会が実施されるか不透明なことなどもあり、今回の対決は最近では最も重要な副大統領候補討論会といえそうだ。
ハリス氏は主要政党から大統領選に出馬した初のアフリカ系女性候補でありアジア系女性候補でもある。
ペンス氏とハリス氏は大統領候補としては最高齢の2人の副大統領候補でもある。トランプ氏は74歳。民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領は77歳。こうしたことは副司令官としての2人の役割にさらなる注目を集めそうだ。
討論会前に新型コロナウイルスについて指摘しなくても、その存在は明らかだろう。
討論会の主催者はホワイトハウス内での新型コロナウイルスの感染拡大や、ペンス氏がホワイトハウス内での感染拡大の原因となったとみられる1週間前のイベントに参加していたことを受けて、いくつかの手順を変更した。ペンス氏とハリス氏の間隔を12フィートにし、両者の間にアクリル板を設け、観客には全員マスクの着用を要請する。
トランプ氏は新型コロナウイルスに感染して回復したとされることについて「贈り物」ととらえようとしている。トランプ氏は自身について新型コロナウイルスに対応し打ち勝った恐れを知らない指導者だと述べている。
ハリス氏にとっての挑戦は、今回の大舞台を使い、誰にでもわかり無視できない形で明確に、トランプ氏の新型コロナウイルスへの対応が政権内の増大する失態につながったと示すことだ。
トランプ氏自身が新型コロナウイルス陽性となり3日間入院するなどトランプ陣営にとっては混乱の1週間だった。
今回の討論会でのペンス氏の目標はトランプ氏が先週の討論会でできなかった落ち着きを示すことだろう。そして、トランプ政権による新型コロナウイルスへの対応を擁護し、新型コロナウイルスに米国人の生活を支配させてはならないという選挙戦のメッセージを届けることだ。