(CNN) ワインの産地として知られる米カリフォルニア州北部ナパ郡で山火事が拡大し、有名ワイナリーなどが焼失した。地元のCNN系列局が伝えた。
ナパ中心街から北郊のセントヘレナへ向かう通称ワイン街道、シルバラード・トレイル沿いの「シャトー・ボスウェル」は、創業41年を迎える家族経営のワイナリー。27日夜に撮影された現場の写真には、石造りの建物が炎に包まれた光景が映っている。CNN系列局の記者もツイッターに、黒こげのがれきと化した跡地の写真を投稿した。
山火事は27日、約8ヘクタールから一気に約4500ヘクタールの規模まで拡大し、住民に避難命令が出た。地元局によれば、このほか3軒のワイナリーに火の手が迫っている。
セントヘレナで人気のホテル「ブラック・ロック・イン」の建物も全焼した。元オーナーがCNNに語ったところによると、2年前の売却後、新たなオーナーが改修を進めていたという。
州当局によると、この地域では乾燥した空気と強風のなか、27日にほかにも2件の山火事が発生。ナパ、ソノマ両郡で合わせて数万人が避難を強いられている。
米加州で山火事、有名ワイナリー焼け落ちる