アップル、新しいApple WatchやiPad発表 定額サービスまとめて提供も

第6世代となる「Apple Watch Series 6」/Apple

2020.09.16 Wed posted at 10:37 JST

サンフランシスコ(CNN Business)  米アップルは15日に開いたオンライン製品発表会で、腕時計型端末「Apple Watch(アップルウォッチ)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」の新製品、複数の定額制サービスを組み合わせた「Apple One(アップルワン)」を発表した。

第6世代となる「Apple Watch Series 6」は新型コロナウイルスの時代に合わせて、血中の酸素濃度を測定できる機能や、手洗いを自動的に検出する機能、自宅での運動を支援する機能などが加わった。

米国での販売価格は399ドル(約4万2000円)、携帯電話通信機能を内蔵したモデルは499ドル。いずれも18日に発売する。

一方、酸素濃度測定などの機能を搭載しない「Apple Watch SE」は279ドルから。半導体の性能はSeries 6に比べると低速だが、199ドルの「Series 3」に比べると2倍になる。

今後のApple Watchには、USB電源アダプターは付属しない。家庭の電源コンセントにつないで充電したい場合、手持ちのアダプターがなければ別途購入する必要がある。

アップルによると、第8世代のiPadは一日中持続できるバッテリーを搭載し、グラフィック性能や処理速度の高速化、カメラ性能の向上を図った。ディスプレーのサイズは10.2インチ。「A12 Bionic」チップの搭載で、「これまで以上にパワフル」とアピールしている。

こちらも18日に発売予定で、価格は329ドルから。発表会の中でアップルは、グーグルへの対抗心ものぞかせ、グーグルの「Chromebook(クロームブック)」に比べて新しいiPadは6倍速いと強調した。

「iPad Air」の色はローズゴールドなど5種類

「iPad Air」の新製品については、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が発表の中で、「全てが新しくなり、完全にデザインが刷新されたiPad Air」と位置付けた。

10.9インチの大型ディスプレーに、小型化した指紋認証センサー「Touch ID」を搭載。アップルが最先端と形容する新しい「A14」チップの採用で、性能を大幅に向上させたとしている。色はローズゴールドなど5色。来月から発売予定で、価格は599ドルから。

充電には、アップルの独自技術を使った「Lightning」コネクターではなく、「USB―C」アダプターが利用できる。つまり、新しい「MacBook Air」やグーグルの「Google Pixel」と同じケーブルで充電できるようになった。

アップルは先に発売した「iPad Pro」でもUSB―Cに切り替えており、今後の製品での対応も期待できるかもしれない。

サービス事業はアップルにとって重要性を増しつつあり、直近の四半期決算では売り上げの20%以上を占めていた。

新サービスのApple Oneでは、定額制サービスの「Apple Music」「Apple Arcade」「Apple TV+」「iCloud」を全て利用でき、米国での月額料金は個人用が14.95ドル、6人までの家族で利用できるファミリープランは19.95ドル。月額29.95ドルのプレミアム版はこれにニュースとフィットネスのサービスが加わり、ストレージ容量は2テラバイトに増える。

アップル、新Apple WatchやiPad発表

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