豪が新規則導入へ、フェイスブックとグーグルに記事使用料の支払い求める

オーストラリアがフェイスブックとグーグルに対し、インターネット上の記事の使用料支払いを求める規則の導入を進めている/Shutterstock

2020.08.03 Mon posted at 10:11 JST

香港(CNN Business) オーストラリアが米IT大手のフェイスブックとグーグルに対し、インターネット上の記事の配信について使用料の支払いを求める新しい規則の導入に動いていることがわかった。

オーストラリアの競争・消費者委員会(ACCC)が明らかにした草案は、オーストラリアの報道機関がフェイスブックとグーグルに対し、記事の共有や表示に関する支払いの交渉を行うよう促している。

草案では、一部のメディアはフェイスブックとグーグルとの交渉を個別に行ってもいいし集団で行ってもいいという。3カ月以内に合意に達しなかった場合には仲裁が行われる。仲裁は独立した仲裁人が双方の提案を吟味し、45日以内に決着をつける。

その後、一般の人たちからも意見を募り、法案をまとめたうえで議会へ提出し、法制化を行うという。

今回の提案の結果は国際社会から注目を集めそうだ。フライデンバーグ財務相は記者会見で今回の草案が世界各地の当局や政府から注目を集めていると述べた。

他の国々でもIT大手に対して記事配信元などへの支払いを求める法律は成立しているものの、効果は限定的となっている。

ACCCによれば、今回の草案の対象となっているのはフェイスブックとグーグルだけだが、将来的に他のプラットフォームが追加される可能性もある。

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