(CNN) 米カリフォルニア州のニューサム知事は13日、新型コロナウイルスの市中感染が広がっているとして、レストラン店内での飲食など屋内での活動の多くを州内の全郡で禁止した。
映画館やファミリー向けの娯楽施設、動物園、美術館は閉鎖され、バーの営業も全面的に停止される。
州内58郡のうち、監視リストに載っている30の郡ではスポーツジムや礼拝施設、理美容院、屋内ショッピングモールなども閉鎖される。
同州の保健当局によると、13日の新規感染者は8358人、死者は23人。これまでに報告された感染者の合計は32万9162人、死者の合計は7040人に達した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、米国内では同州を含む少なくとも35州で感染者が増加。半数以上の州が活動再開のプロセスを停止したり、後退させたりしている。
ニューメキシコ州のグリシャム知事は、先月1日に解禁していたレストラン店内での飲食を再び禁止し、屋外席も定員の50%までに制限した。
オレゴン州のブラウン知事は、屋内での会合を10人以下に制限する命令を出した。ただし宗教上の会合やスポーツジム、レストランは対象外とされた。
フロリダ州では12日、新規感染者が1万5300人と最多記録を更新した。これは世界の国別ランキングで4位に相当する人数だ。
全米で少なくとも36州が住民に何らかの形でマスク着用を促しているが、同州のデサンティス知事は義務付けに否定的な立場を貫く。
フロリダ州マイアミのスアレス市長は13日、CNNとのインタビューで、同市内では対人距離の確保やマスク着用を義務化していると強調。住民がルールに従わなければ、事態はこのまま悪化し続けると警告した。
ジョージア州ではアトランタのボトムズ市長がマスク着用を義務化し、再開プロセスを第1段階まで戻す方針を示したのに対し、ケンプ知事が「強制力はなく、法律的に施行不可能」との見解を示した。
フロリダ州マイアミビーチのゲルバー市長は、連邦当局や州当局の方針と現場の状況が完全に乖離(かいり)していると指摘する。
国内の公衆衛生政策を指揮するアダムス医務総監は12日、CBSテレビの番組で、感染拡大は2~3週間のうちに収束へ向かう可能性があると述べる一方、一定数の人がマスク着用や距離確保を守ることが前提だと述べた。
米カリフォルニア州、全域で屋内活動禁止