(CNN) 米歌手のテイラー・スウィフトさんは政治と距離を置くことで知られていたが、ここ数カ月の間にそうした姿勢に変化がみられている。先ごろ投稿したツイッターでは、南軍の記念碑によって「気分が悪くなる」と訴えている。
スウィフトさんはツイッターへの投稿で、「テネシー人として、悪事を働いた人種差別的な歴史上の人物をたたえる記念碑が私たちの州に立っていることで、気分が悪くなる」と述べた。エドワード・カーマックやネイサン・ベッドフォード・フォレストといった人物の名前を挙げ、テネシー州の歴史における卑劣な人物であり、そのように扱われるべきだとした。
スウィフトさんはツイッターに10件の投稿を続け、マコーミックやベッドフォードの経歴について細かく語り、テネシー州の当局者に対して、そうした記念碑のために戦うことをやめるよう訴えた。
スウィフトさんは、像を倒したとしても黒人の人々が耐えなければならなかった何世紀にもわたる制度的な圧制や暴力、憎悪を正すことにはならないとしながらも、白人だけではなく、すべてのテネシー州の人々やテネシー州を訪れた人たちがテネシー州を安全だと感じられるようになる小さな一歩にはなるかもしれないと続けた。
長年沈黙を保っていたスウィフトさんだが、最近は公に発言するようになっている。スウィフトさんは5月、トランプ大統領がミネソタ州の抗議デモに対して威嚇するような投稿をした際には、トランプ氏が大統領就任以来、白人至上主義や人種差別主義をたきつけているなどと非難していた。