ニューデリー(CNN) 新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が続くインドで、取り締まり中の警官が襲撃され、手首から先を刀で切り落とされる事件が起きた。
事件はインド北部のパンジャブ州で12日に発生。ロックダウンを徹底させるための取り締まりを行っていた警官が襲撃され、7人が重傷を負った。
左手を切り落とされた警官は、8時間近くにわたる再建手術を受けた。
州高官がCNNに語ったところでは、少数派シーク教徒の戦闘集団「ニハング」に所属する男7人を乗せた車両が、野菜市場前のバリケードで停車させられた。
警官が通行証の提示を求めると、1人の男が刀を抜いて、警官の手首から先を切り落とした。
ほかの警官6人も、背中を刀で切られるなどして重傷を負い、病院に搬送された。
州高官によると、左手を切断された警官は7時間半におよぶ手術を受け、手先は無事に再建された。
州は市民に対し、「外出禁止令に従わない者に対しては厳格な行動に出る」と改めて強調している。
警察は地元のシーク寺院の捜索を行い、容疑者の男7人を逮捕した。
インドは今月14日までの予定で全土の封鎖を発表した。しかしパンジャブ州はいち早く、今月末までの封鎖延長を決めている。同州ではこれまでに新型コロナウイルスの症例151例が報告され、うち11人が死亡した。