教会で配布の菓子に大量の大麻成分、女児2人が入院 米ユタ州

米ユタ州で、大麻成分を大量に含んだ菓子を口にした子ども2人が入院した/Roy City Police Department

2020.04.07 Tue posted at 17:50 JST

(CNN) 米ユタ州のフードバンクが困窮家庭に配った食品の中に、大麻成分のTHCを大量に含む菓子が入っていたことが分かった。警察によると子ども5人が菓子を口にし、うち2人が入院した。

フードバンクはメーカーで処分対象とされながら品質に問題のない食品を引き取り、困窮世帯に配布するボランティア活動。

ユタ州ロイで先週、提携先の教会が63世帯に1袋ずつ配った食品のうち、それぞれの袋に3~4本ずつ入った棒状のグミ菓子に大量のTHCが含まれていた。

米国ではもともと大麻成分入りの菓子類などが販売されているが、大麻を完全合法化したコロラド州の例で1回分の目安とされるのは10mg。配られた菓子に含まれた量は400mgに上った。配布食品にどこから紛れ込んだのかは分からないという。

フードバンクの責任者によると、菓子を口にした子ども5人のうち、11歳と5歳の女児が地元の病院へ運ばれた。5歳児は4日午前に退院したが、11歳児の容体は不明だという。

全米のフードバンク団体を統括するNPO(非営利組織)フィーディング・アメリカは各地の団体に向け、再発防止のためにTHC入りの菓子の見分け方などを伝えている。

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