(CNN) スウェーデンの巨匠、イングマール・ベルイマン監督の作品で注目を浴び、最近では「スターウォーズ/フォースの覚醒」や人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出演するなど国際的に活躍した俳優のマックス・フォン・シドーさんが8日、死去した。90歳だった。
マネジメント会社が明らかにした。米紙ワシントン・ポストによるとフォン・シドーさんはフランスの自宅で息を引き取った。死因は公表されていない。
フォン・シドーさんは1929年4月10日、スウェーデンのルンドに生まれた。ストックホルムにある王立の劇場で演技を学び、ノルショーピングやマルメの劇場でキャリアを積んだ。
その後「第七の封印」をはじめとするベルイマン監督の名作に多く出演したことで頭角を現すと、「偉大な生涯の物語」でのキリスト役、「エクソシスト」でのメリン神父役など国外の作品でも活躍するようになった。
2メートル近いスリムな長身と、独特のやせた顔立ちはスクリーンで圧倒的な存在感を放った。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ベイビー・ドライバー」の監督・脚本を手掛けたエドガー・ライトさんはツイッターで、フォン・シドーさんについて「70年にわたり、映画界を象徴するほどの存在だった。どの映画を見てもそこに彼がいたような気がする」とその業績をたたえた。
プロデューサーのジョナサン・ソスコットさんも「本物のハリウッドのレジェンド」「真に偉大な人物の1人を失ってしまった」と、ツイッターでその死を悼んだ。
俳優マックス・フォン・シドーさんが死去