機長にかみついた女を訴追、ベビーカー巡りトラブル 英

スイスの航空会社の機長にかみつくなどの暴行を加えた罪で女と娘が訴追された/Shutterstock

2020.03.05 Thu posted at 13:49 JST

(CNN) 英ロンドン行きの旅客機内でベビーカーをめぐって乗員と争いになり、機長にかみつくなどの暴行を加えたとして、検察は同市に住む女と娘を訴追した。母子は3日、英国内の裁判所に出廷している。

事件は昨年5月2日、チューリッヒ発ロンドン行きのスイス・インターナショナル・エアラインズ機内で発生。同航空の広報によると、ベビーカーを貨物室ではなく客室に持ち込めるかをめぐり言い争いになった末、機長が暴行を受けた。

英PA通信によれば、訴追されたのはロンドンに住む53歳の母親と23歳の娘で、英ロンドンのヒースロー空港に着陸した後、機長を引っかいたり蹴りつけたりしたとされる。

母子は機長の命令に従わなかった罪および機内での暴行罪に問われているが、2人とも罪状を否認している。

検察によれば、機長の上腕部にはかまれた跡もあるという。

娘の幼い子どもを連れて搭乗した2人は離陸前、ベビーカーを客室内に持ち込みたいと乗務員に要請。乗務員が断ったところ口論になったが、同機はそのままロンドンに向けて出発した。

着陸後、娘は乗務員に近寄ると、苦情を申し出るから空港職員の名前を教えてほしいと頼んだという。機長が出てきた後も小競り合いは続き、その中で機長は顔にひっかき傷、腕にかみ傷を負ったとされる。

乗務員によると、女は機長の介入に反対して「構わないで。あなたには関係ない」と発言。「私は子連れで搭乗する黒人女性なのに、スイス人は人種差別的だ」とも述べていたという。

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