ロシア、クリミア沖で極超音速ミサイルを実験発射 プーチン氏見守る中

プーチン大統領が見守る中、ロシア軍が極超音速ミサイルの発射実験を行った/Sean Gallup/Getty Images

2020.01.10 Fri posted at 12:30 JST

(CNN) ロシア軍は9日、プーチン大統領が見守る中、黒海のクリミア半島沖で極超音速ミサイルの発射実験を行った。黒海艦隊と北方艦隊による合同軍事演習の一環。

国営タス通信によると、巡航ミサイル「カリブル」と、極超音速の空中発射弾道ミサイル「キンザール」を実験的に発射した。キンザールは2機のミグ戦闘機から、カリブルは小型のミサイル艇と潜水艦からそれぞれ発射されたという。

演習には艦船30隻以上と航空機40機、潜水艦1隻が参加。海軍の最高司令官はプーチン大統領に対し、「演習は首尾よく実施された」と告げた。

プーチン氏はミサイル発射巡洋艦に乗り込み、発射実験を見守った。

一般に極超音速(ハイパーソニック)とは、マッハ5の速度と規定される。発射後に宇宙空間に到達し、その後、降下して航空機と似た飛行経路を高速で進む。より低い弾道では米国のミサイル防衛システムを突破し、レーダー探知も困難になるという。

先月27日には、最新兵器の極超音速ミサイルシステム「アバンガルド」の実戦配備が開始されたと国営メディアが報じていた。

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