写真特集:19世紀写真家がとらえたアマゾンの美

2019.11.15 Fri posted at 17:50 JST

 アマゾンの川岸に潜む1匹のアリゲーター、手付かずの熱帯雨林に囲まれた空地に立つわらの小屋、ブラジルの人里離れた奥地に初めて持ち込まれたカメラのうちの1台に向かってポーズを取る部族民たち。19世紀に撮影されたこれらの写真からは、未開の地だったアマゾンの過去の姿を垣間見ることができる

Albert Frisch
1867年、ドイツの写真家アルバート・フリッシュは5カ月間にわたるアマゾンへの撮影旅行に出かけた
Albert Frisch
徒歩や漕ぎ舟でおよそ1600キロを移動し、様々な動植物や部族民をカメラに収めた
Albert Frisch
今年、アマゾンはかつてないほど多くの森林火災に見舞われたが、19世紀に撮影されたこれらの写真からは、未開の地だった過去の姿を垣間見ることができる
Albert Frisch
「写真は人類学上貴重なものであると同時に、とにかく美しい、素晴らしい作品である」(サザビーズ写真部門の責任者、エミリー・ビアマン氏)
Albert Frisch
フリッシュの旅は、アマゾン川上流地域への写真撮影旅行における最古の成功例と位置付けられる
Albert Frisch
マナウスで舟に乗る人々
Albert Frisch
写真には魚や水生哺乳類のほか、35種類の植物も含まれる。生物学的な記録としての意義もある
Albert Frisch
写真撮影は1860年代までにブラジルの各都市ですでに人気だったが、アマゾン川上流の孤立した地域の写真は今でも珍しい
Albert Frisch
フリッシュは写真を通じて同地域を調査するよう依頼を受けていた
Albert Frisch
フリッシュが撮影に用いたのは湿板(しっぱん)法と呼ばれる初期の写真技法。ガラス板や金属板に薬剤を塗り、それに感光性を持たせてフィルムとして使った
Albert Frisch
競売大手サザビーズ・ニューヨークが先ごろ、フリッシュの写真約100枚をオークションにかけた
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アマゾンは今年、かつてないほど多くの森林火災に見舞われた
Albert Frisch
初期のカメラは露光時間が長いため、フリッシュはしばしば座ったモデルと背景を別々に撮影し、後からそれらを組み合わせていた
Albert Frisch
一部の写真は「貿易や開拓の未来を示唆している」(ビアマン氏)

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