80代に変装して搭乗図る、32歳の男を拘束 インド空港

老人の格好をして旅客機に乗ろうとした30代の男が拘束された/Central Industrial Security Force (CISF)

2019.09.11 Wed posted at 17:29 JST

(CNN) インドのデリー国際空港で先週末、高齢者に変装して米ニューヨーク行きの夜行便に搭乗しようとした男が拘束された。実際の年齢は30代だった。

真っ白な口ひげと大きな眼鏡。白いターバンに上着とズボン、黒い靴をはいて車いすに乗ったその姿は一見、弱々しい老人そのものだった。

治安部隊の幹部がCNNに語ったところによると、男は8日午後10時45分ごろ、空港のターミナルに現れた。検査員の1人が車いすから立ち上がるよう指示したが、立てないという。支えがあれば立てるかと尋ねると、しぶしぶ立ち上がった。

そこで職員が気付いた。ひげや髪は白いが、生え際が黒い。こちらの視線を一生懸命に避けようとする様子もうかがえる。

パスポートの提示を求めると、そこには1938年2月生まれ、デリー出身と書かれていた。現在81歳ということになる。

同幹部はCNNに「断じて80代には見えなかった。若々しい肌をしていた」と話す。本人は職員らに追及されて、実は北西部グジャラート州出身の32歳だと認めた。

偽のパスポートを持っていた容疑で身柄を拘束され、移民当局に引き渡された。変装していた理由などは明らかでない。

同空港は昨年1年間に利用した旅客数が7000万人近くとインドで最も多く、世界でも12位に入っている。

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