中国武装警察、香港境界付近に集結 競技場に人員輸送車

香港との境界付近にある競技場に、中国人民武装警察の大規模部隊が集結/Satellite image ©2019 Maxar Technologies

2019.08.15 Thu posted at 11:35 JST

深圳(CNN) 香港で「逃亡犯条例」改正に絡むデモが続くなか、本土との境界付近に中国人民武装警察(PAP)の大規模部隊が集結していることが15日までに分かった。

深圳で取材に当たるCNN取材班は、対暴徒用の盾や警棒を持ったPAP要員が競技場にいるのを確認した。

PAPは150万人を擁する準軍事組織で、国内のデモ鎮圧用に動員される。習近平(シーチンピン)国家主席率いる中央軍事委員会の指揮下にある。

香港のデモは3カ月目に突入しており、中国軍が鎮圧に動く可能性もささやかれている。

ただ、今のところPAPが鎮圧に動く兆候はない。こうした介入に踏み切れば香港経済に壊滅的な影響が生じる可能性がある。

競技場をとらえた衛星画像には、中心部に車両が集まる様子が映っているとみられる。14日に現場入りしたCNN取材班は、装甲車少なくとも1台を含む数十台の人員輸送車を目撃した。

専門家によれば、中国は「数時間で」香港への部隊投入が可能だという

PAPの将校がCNNに明かしたところによると、部隊は一時的な任務で到着したばかりであり、競技場内にとどまっているという。

事情に詳しい米当局者はCNNに対し、中国と香港の境界に部隊が展開することは予測していないと説明。ただ、中国は「数時間」で香港に大規模部隊を投入する能力を持っており、状況が急変する可能性もあるとしている。

トランプ米大統領は13日、ツイッターで、中国軍が香港との境界付近に展開するのを米国として確認したと述べていた。ただ、トランプ氏がPAPに言及していたのかどうかは不明。

中国武装警察、香港境界付近に集結

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