香港デモ隊、国際空港の一部を占拠 抗議は10週目に突入

「逃亡犯条例」改正案をめぐる抗議デモで空港で座り込みを行う人々=9日/ANTHONY WALLACE/AFP/AFP/Getty Images

2019.08.10 Sat posted at 11:36 JST

香港(CNN) 香港国際空港で9日、数百人の民主派活動家が到着ロビーを占拠した。占拠は3日間実施する予定。「逃亡犯条例」改正案への反対を発端とするデモの一環で、香港での抗議行動は10週末連続となる。

デモ隊は9日正午から現場に集結。「香港の人々、加油(がんばれ)」と連呼し、「あなたが食べられるのは13地区で手に入る催涙ガスだけ」などと書かれたプラカードを掲げた。

香港政府は現在の政治的危機が過ぎ去るのを待つ戦略とみられる。数日前には全域でストライキも実施され、航空便や列車の動きが止まるなど交通に混乱が生じていた。今回空港集まった数百人には年配の市民の姿も目立ち、最近の警察との衝突で若者が先頭に立っていたこととは対照的だった。

デモ隊は英語や中国語で書かれたプラカードを掲げ、到着客に向け数カ国語でデモの原因や要求を説明したチラシを手にしていた。

香港国際空港は世界有数の利用者数を誇る空港で、1日当たり1100便の旅客機と貨物機が発着する。

香港空港当局は声明で、9日に追加の警備員を配置して旅客や職員を支援すると表明。運航への影響を最小限に抑えるため、第1ターミナルでは有効な航空券や搭乗パスなどを持つ出発客のみにチェックインエリアへの入場を許可する方針を示した。

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