香港・九龍地区で大規模デモ、中国人観光客に訴え

香港の九龍地区で逃亡犯条例に抗議するデモが行われた/VIVEK PRAKASH/AFP/AFP/Getty Images

2019.07.08 Mon posted at 09:59 JST

香港(CNN) 香港の「逃亡犯条例」改正案に抗議する大規模デモが7日、初めて九龍地区で実施され、警察発表によると5万6000人、主催者発表では23万人が参加した。

デモはこれまで政府機関や金融街のある香港島で行われていたが、今回は中国本土からの買い物客が多い九龍地区へ場所を移した。

デモ隊は本土からの玄関口、西九龍駅に集合。旅行者らに訴えかけようと、スローガンの一部を北京語で叫ぶ参加者の姿も目立った。

香港では、刑事事件の容疑者を中国本土へ引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案への大規模な抗議デモが展開されてきた。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は改正に向けた審議の無期限延期を表明し、年内の可決はないとの見通しを示すが、デモ隊は改正案の完全撤回や林鄭氏の退陣を求めている。


デモ隊は西九龍駅の近くに集まった/VIVEK PRAKASH/AFP/AFP/Getty Images

デモをめぐっては香港の旧宗主国、英国のハント外相が支持を表明したのに対し、中国が「内政干渉だ」と反発。英国側はこれを「容認できない不正確な」コメントだとして、中国の劉暁明・駐英大使に抗議するなど、両国の関係が悪化している。

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