専門家が40年かかっても開けられなかった金庫、観光客が1発で開錠

当て推量で40年以上開かなかった金庫を開けたスティーブン・ミルズさん(中央)/courtesy Chris Stead

2019.06.07 Fri posted at 10:55 JST

(CNN) カナダ・アルバータ州のバーミリオン・ヘリテージ博物館の地下に置かれた古い金庫。同博物館はこれまで40年あまりの間、あらゆる手段を使って開錠を試みてきた。

鍵開けの専門業者を呼び、メーカーに問い合わせ、元職員に連絡を取り、入館者にも挑戦してもらったが、これまで誰も金庫を開けることはできなかった。

ところが5月に同博物館を訪れた観光客が、たった1回の挑戦で開錠に成功し、関係者を驚かせている。

金庫破りに成功したのは地元アルバータ州に住むスティーブン・ミルズさん。家族旅行で妻や子どもたちと一緒に同博物館を訪れた。

一家は館内を見学し、ボランティアに促されてミルズさんが金庫に挑んだ。

金庫はもともと同地で1900年代に開業したホテルのものだったが、ホテルが廃業した1970年代後半に鍵がかけられ、以後、誰も開けることができないままった。

「タイムカプセルのようなもの。何が入っているのか誰も知らなかった」とミルズさんは言う。

金庫の中身はホテルの関係書類や小切手などだった

子どもたちが見守る中、ミルズさんは「映画でよく見るように」金庫に耳を当てた。

「ダイヤルには0~60までの番号が付いていた。そこで頭の中で、20―40―60の数字を思い浮かべた。右側に3回、左側に2回、右側に1回。その組み合わせでハンドルを試したら、金庫が開いた」

「100%当て推量だった」「本当に驚いた」というミルズさん。「今夜は宝くじを買おうかな」と笑顔を見せる。

金庫の中から出てきたのは、古い書類や小切手、ホテルの領収書などで、貴重品は見つからなかった。それでも子どもたちは大喜びだったとミルズさんは話している。

開かずの金庫、40年ぶりに開錠 当てずっぽうで一発クリア

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