(CNN) 3歳の息子が父の「iPad」で誤ったパスワードを何度も入力したために、48年先までそのiPadが使えない状態になった――。米誌ニューヨーカーのライターでブルッキングス研究所フェローのエバン・オソノスさんが、そんなハプニングに見舞われた。
オソノスさんはツイッターに、「うそみたいな話だが、私たちのiPadで3歳児が(繰り返し)ロックを解除しようとした」と書き込んだ。投稿に添えられた写真のiPadには、「25,536,442分後にやり直してください」と表示されていた。
つまりオソノスさんのiPadは、48年後の2067年まで使えない計算になる。老人ホームでのひまつぶしにはちょうどいいかもしれない。
iPadがロックされるのは米アップルの端末に搭載されたセキュリティー対策機能で、パスワードを何度も続けて間違えると使用できなくなる。パスワードを間違えた回数が多いほど、ロックされる時間が長くなる。
オソノスさんのフォロワーからは、たくさんの助言が寄せられた。その内容は、「最初にiTunesと同期したコンピューターに接続して同期すれば大丈夫」といった現実的なアドバイスから、「タイムトラベルが一番」といった冗談まで多岐にわたる。中には3歳の息子の「再起動」を提案するコメントもあった。
アップルによると、こうしたiPadを再び使うためには復元の操作を行う必要がある(ただしiPad上のデータは消去され、バックアップを取っていなければ復旧できない)。
オスノスさんは8日のニューヨーク・デイリー・ニューズ紙に「昨日から数百分経ったけれど、まだあと2500万分残っている」とコメントした。
しかしその後のツイッターで、どうやら復元できそうだと報告している。