路面電車内の発砲で3人死亡、容疑者を逮捕 オランダ

オランダの路面電車内で発砲事件が発生、容疑者が逮捕された/twitter/martijn van der zande

2019.03.19 Tue posted at 09:28 JST

(CNN) オランダ中部ユトレヒトの路面電車内で18日午前、発砲事件があり、3人が死亡、5人が負傷した。警察によると、同日夜に容疑者の男が逮捕された。

グッグメン・ターニス容疑者(37)は同日午前10時45分ごろに路面電車の中で発砲し、逃走した疑い。警察は、車内の防犯カメラが事件直前にとらえた同容疑者とみられる人物の映像を公開して行方を追った。

ターニス容疑者はトルコ出身で、過去に捜査当局とかかわった前歴がある。

検察当局は犯行について、テロ目的だった可能性があるとの見方を示した。ただし、動機がほかにあった可能性も排除していないという。

ユトレヒト市長は「動機は依然として不明」と述べた。市長によると、この事件でもう1人の人物が拘束されたが、関与の内容は明らかでない。

当局は事件発生を受け、ユトレヒト市内のテロ警戒レベルを最高の「5」まで引き上げたが、容疑者の逮捕とともに「4」レベルに下げた。

ルッテ首相は同日の記者会見で遺族に弔意を示し、「疑問やうわさが飛び交っているが、動機は依然不明だ」と語った。

防犯カメラがとらえた容疑者とみられる男の映像

トルコ外務省も弔意を示すとともに、犯人の身元や動機にかかわらず犯行を「強く」非難するとの声明を出した。

オランダでは近年、目立ったテロ事件は起きていないが、警察は昨年9月、大規模なテロを計画していたとして7人を逮捕した。

同8月末には首都アムステルダムの中央駅で米国人観光客2人が刺され、テロ目的の単独犯とみられる容疑者が逮捕されていた。

路面電車内で発砲、死傷者 オランダ

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