(CNN) インドネシア東部パプア州で鉄砲水や土砂崩れが発生し、災害対策当局によると、17日までに少なくとも50人が死亡、60人近くが負傷して病院に運ばれた。
死者のうち49人は17日朝までに身元が確認された。災害対策当局や現地メディアの報道によると、このうち42人はパプア州の州都ジャヤプラのセンタニ地区で死亡。残る7人は土砂崩れによって死亡した。パプア州はインドネシアの最東端にあり、隣国パプアニューギニアと国境を接している。
同州では過去3日間で、所によって450ミリを超す雨量を観測していた。
パプア州を襲った低気圧は速度を速めながら南の海上へ抜ける見通しで、洪水は収まると予想されている。
被災地では捜索救助活動が続けられているが、最も大きな被害が出ている地区は、倒木やがれき、道路の破損に阻まれて救助隊が到達できていない。
災害対策当局によると、同地の避難命令はまだ解除されておらず、捜索も終わっていないことから、犠牲者の数はさらに増える可能性がある。