ノルウェー北部オップランでは近年、温暖化による氷の融解で遺物が続々出現している。ここでは出土した遺物の一部を見ていく
Glacier Archaeology Program Oppland
ノルウェーでは「氷の秘密」と呼ばれるプログラムに参加する考古学者が、溶けた氷から現れた遺物を探している。写真は1400年前の矢を手にする研究チームのメンバー
Glacier Archaeology Program Oppland
2018年には、トナカイの狩りが行われていた場所から非常に珍しいタイプの矢じりが見つかった。1500年前のもので、一緒に木のシャフトも発見されている
Glacier Archaeology Program Oppland
トナカイは夏の間、虫を避けるために雪や氷の上に移動する。古代の猟師はこれを知っており、氷上でトナカイ狩りを行った。狩りの道具が大量に雪の中に残されているのはこれが理由だ
Glacier Archaeology Program Oppland
狩りでは「脅し棒」(長さ1メートルほどの棒で、先端に可動物を取り付ける)を並べて設置し、隠れた猟師のもとにトナカイをおびき寄せた