パキスタン領空閉鎖で全便欠航 数千便に影響、乗客足止め

空港の外で荷物とともに待機する乗客=27日、インド・ジャンムー/Nitin Kanotra/Hindustan Times/Getty Images

2019.02.28 Thu posted at 14:31 JST

(CNN) インドとパキスタンの軍事的緊張が高まる中、パキスタンは現地時間の28日も領空の閉鎖を続けた。この影響で、空の便数千便に2日連続で混乱が生じている。

パキスタン民間航空当局によると、同国に離着陸する便は国際便、国内便とも、「通知があるまで」全便が欠航となった。

影響はパキスタン便だけでなく、同国の上空を通過する便にも及び、大勢の乗客が足止めされている。

タイ航空は、27日深夜から28日早朝にかけて出発する欧州ルートの便は、パキスタン領空が突然閉鎖されたため、全便が欠航になったと発表した。

28日現在、タイ航空のバンコクとロンドン、ミュンヘン、パリ、ブリュッセル、ミラノ、ウイーン、ストックホルム、チューリッヒ、コペンハーゲン、オスロを結ぶ便は、全便が運航を停止している。

同航空は、パキスタン上空を通過しない代替飛行ルート利用の運航許可を待っているところだという。

ルートの変更を強いられたり、経由地で燃料を補給するため到着までの時間が長くなったりする便も相次いでいる。

シンガポール航空は、シンガポール発ロンドン行きの便の一部について、ドバイまたはムンバイを経由して燃料補給を行うと発表した。

航空機の現在位置を追跡している「フライトレーダー24」が27日にツイッターに掲載した飛行経路地図では、パキスタン周辺の全便がストップしていた。

インドの航空会社各社は27日、インド国内の複数の空港を利用する便の運航停止を発表したが、後に運航は再開された。

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