ハワイで暴風、倒木や停電などの被害続出 マウイ島に積雪も

ハワイの一部地域では浸水の被害も出ている/U.S. Coast Guard

2019.02.12 Tue posted at 12:29 JST

(CNN) 米ハワイ州の各島が11日、暴風や高波に襲われ、マウイ島では異例の積雪を観測した。倒木や倒れた電柱が道路をふさいだり、電線が寸断されて停電が起きるなどの被害が続出している。

予報によると、強風のために屋根が吹き飛ばされたり構造が不安定な建物が倒壊したりする恐れもある。一部の道路や公園は強風や高波が原因で閉鎖された。

ホノルルの防災当局は、「樹木や電柱などが道路に倒れている」として、車を運転する際は特に注意するよう呼びかけた。

電力会社は悪天候のために復旧作業を中断し、安全な状況になってから再開すると説明。一部地域では翌日にかけて停電が続く可能性があるとしている。

土地天然資源当局によると、マウイ島にあるポリポリ州立公園では積雪が観測された。他の地域でも降雪が予想されている。

同局は、「ハワイの州立公園に、恐らく史上初の雪が降った。マウイのポリポリ州立公園は雪に覆われている。ポリポリは海抜6200フィート(約1890メートル)。州の観測史上、最も海抜の低い場所での雪だった可能性がある」と伝えた。

国立測候所のホノルル支局は注意報を出し、風速13メートル以上、最大瞬間風速22メートル以上の強風が予想されるとして、車の運転などには特に注意するよう呼びかけた。

ポリポリスプリングの州立保養地に積もった雪=マウイ島

10日には11~18メートルの強風が観測され、風速22~26メートルに達したとの報告もある。

カウアイ郡のポートアレンでは風速29.9メートル、ハワイ郡のマウナケア山頂では85メートルを観測した。

ハワイ島の山頂には現地時間の12日午後6時まで強風警報が出されており、風速は17メートル以上、最大瞬間風速26メートル以上に達すると予想されている。

ホノルル市長によると、各地に避難所が開設され、ホノルル動物園は倒木のため閉園となった。CNN系列局のKNHLによると、同動物園では10日、ジサイチョウの飼育舎の上に樹木が倒れた。鳥たちは無事だった。

ホノルルにあるカピオラニ公園でも、強風によって樹齢100年近い樹木数本が根こそぎ倒れる被害が発生。オアフ島の北部では、高波によって沿岸部で浸水被害が出ている。

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